<ヒメイワカガミ>
     イワウメ科は、世界に6属約19種が知られており、北半球の寒帯に広く分布しているイワウメを除き、東アジアと北アメリカの狭い地域に分布が限られている。日本には3属6種が知られています。葉は革質で互生し、花冠は漏斗形で上部が5裂します。イワカガミ属は、日本に3種(イワカガミ、ヒメイワカガミ、ヤマイワカガミ)、中国の雲南省に1種あるのみで、小さな属ですが、日本では北海道から九州の山地に広く分布しています。
     写真のヒメイワカガミは、関東から紀伊半島の太平洋側の山地の岩場に見られる多年草で、白又は淡紅色の花をつけます。関東地方南部には花が淡紅紫色のアカバナヒメイワカガミが分布します。