<サツマイナモリ>
 アカネ科サツマイナモリ属は、主として東南アジアの熱帯に分布し、一部はオーストラリア、太平洋諸島に約150種が知られています。多くは多年草又は半低木で、葉は披針形から卵形で全縁、対生する葉の間に托葉が2個あるいは4個付きます。
 サツマイナモリは、関東南部から沖縄の林中のやや湿った場所に見られる多年草で、茎は地をはい、高さ20cm程度になります。葉は、長さ4cm程度の楕円状披針形で、茎の先に巻散状の2出集散花序をつくり、12月から5月にかけて咲きます。花の少ない冬の低山で咲いている姿は、とても可憐です。