<ダイモンジソウ>
     ユキノシタ科のユキノシタ属は、北半球の温帯〜寒帯を中心分布し、約300種が知られています。大部分は多年草で、葉は単葉、花は5数性が多く、多くは集散花序につきます。
     写真は、ダイモンジソウの変種で、イズノシマダイモンジソウと呼ばれるもので、房総半島南部と伊豆七島の岩場などに分布し、高さは15cm程度で、比較的大きな腎円形の葉をつけます。茎や葉に毛が多いのが特徴です。写真は、八丈島で11月上旬に撮影したものですが、この時期に八丈島を訪れると、島の各地で多くのイズノシマダイモンジソウを見ることができ、「ダイモンジソウの島」となります。