<キイレツチトリモチ>
     ツチトリモチ科は、葉緑体がない寄生植物で、樹木又は多年生草本の根に寄生します。主として熱帯性で、アメリカ、アジア、アフリカ、オーストラリアに16属100種あまりが分布します。日本には、ツチトリモチ属の5種が分布しています。
     写真のキイレツチトリモチは、九州南部から長崎県にかけての海岸近くの自然林中に生える多年草で、主としてトベラ、シャリンバイ、ネズミモチなどに寄生します。1つの塊茎から3−10個の花茎が発生します。花茎には、雄花と雌花があり、受粉はアリ類が関与しています。