<アゼトウナ>
     キク科のアゼトウナ属は、アジア東部に7種知られている小さなグループです。亜低木で、主幹は葉をつけるだけで、葉腋から側枝を出してその先に花をつけます。小笠原には、アゼトウナ属の特産種が3種類も見られます。
     写真のアゼトウナは、伊豆半島より西の本州(伊豆半島、紀伊半島)、四国、九州(大分県、宮崎県)の太平洋側の岩場に見られ、高さ20cm程度で株立ちとなります。頭花は、側枝の先に密に散房状につき、満開の時はよく目立ちます。