<ニシキゴロモ>
     シソ科のキランソウ属は、世界に約50種が知られており、旧世界の温帯から熱帯にかけて分布しています。日本には12種が知られています。多くは多年草で、ときに走出枝があり、葉は単葉で鋸歯があります。花は葉腋又は枝先に密な穂を作ります。
     写真のニシキゴロモは、主として日本海側の低山地の林内に見られる多年草で、茎は数本の株となって立ち上がり、淡紫色の花をつけます。太平洋側には、花冠の上唇が短いツクバキンモンソウという変種が分布します。写真の個体は、きれいなピンク色の個体で、とても魅力的な色をしていました。