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<タキミシダ>
シシラン科は、日本にはタキミシダ属とシシラン属の2属7種が知られており、世界には8属約150種が知られています。着生かまれに地上生の小型から中型の常緑性のシダです。タキミシダは、本州(富山県、千葉県以西)から九州の渓流沿いに見られる常緑性のシダで、葉は大きいもので10cmになります。胞子嚢群は、葉裏の浅い溝に埋まってつき、線形で脈に沿って網目をつくる。環境の変化とシダマニアによる採取により、絶滅の危機に瀕しています。和名は、牧野富太郎が樽の滝(高知県須崎市)に観瀑に訪れたときに見つけたことに由来します。 過去の文献情報をたよりに、このシダを探しに小雪が舞う寒い日に2週間(4日間)にわたって渓流沿いを探索したのは、今でも記憶に残っています。写真は特に大きな株で、葉は最大級の大きさです。 |