<ダンギク>
     クマツヅラ科のカリガネソウ(カリオプテリス)属は、日本にはカリガネソウとダンギクの2種が知られており、世界にはアジアに約10種が知られています。草本又は低木で、葉は対生し、縁には鋸歯があります。
     ダンギクは、長崎県とその周辺に見られる多年草で、長崎県内では、長崎半島、西彼杵半島、県北地域、平戸、対馬等に見られ、多良岳や島原半島では見ることができません。花は秋に開花し、葉腋に対生して集散花序を密につける様は、まさに名前の由来になっています。
     学名のCaryopterisは、ギリシャ語で「堅果」を意味する言葉と、「翼」を意味する言葉を組み合わせたものです。果実に翼が生えているように見えるところに由来します。