<アイリス>
     アヤメ(アイリス、イリス)属は、世界の温帯に170種程度、日本の自生は7種が知られ、アイリスはこの仲間の相称です。アイリスとはギリシャ語で「虹」を意味します。日本では、梅雨時に湿地で咲くイメージがありますが、アヤメ、イチハツ、ジャーマンアイリスなどは乾燥したところが好きです。花は、放射相称、内花被と外花被が異形で、外花被は大型で広がり、内花被は小型で直立します。
     ギリシャ神話では、虹の女神イリスは神々の女王ヘラの侍女で、神々の使者として活躍されたとされます。ヘラが盃をあげてイリスを祝福したところ、数滴のしずくが地にこぼれ、色鮮やかなアイリスの花となったとされます。