<ユキモチソウ>
     サトイモ科のテンナンショウ属は、約150種が知られており、東アジアからヒマラヤにかけての湿潤な暖帯〜温帯に多く、北アメリカやメキシコなどにも分布します。日本産のテンナンショウ属は、すべて地下茎が存在します。
     写真のユキモチソウは、紀伊半島と四国の山地の林下に見られる多年草で、付属体の白色がよく目立ってきれいなことから、観賞用として栽培されたりしています。和名のユキモチソウ(雪餅草)は、この付属体の先端が球状で、雪のように白く、やわらかでつきたての餅のようなところに由来します。