<フサザクラ>
     フサザクラ科は、1科1属のみの落葉高木で、日本に自生するフサザクラと、中国南部に自生する種の2種からなります。花は両性で、花弁も萼もないというちょっと変な植物です。
     写真のフサザクラは、パイオニア的な植物で、崩壊地などの裸地に真っ先に進出し、萌芽によって個体を維持し続けます。花は3月頃に、葉に先立って赤褐色のおしべとめしべのみの小さな花を5−12個ほど付け、房状になります。葉はクワの葉に似ていることから、タニグワなどと呼ばれています。