<オリヅルシダ>
     オシダ科は、地上性の中型から大型のシダで、葉身は羽状複葉となるものが多いです。温帯から熱帯にかけて約800種が分布し、日本にも130種以上が知られています。その中でもオシダ属とイノデ属は日本には比較的多く見られ、雑種をつくったります。ただ、ぱっと見た限りでは似た種類が多く、素人では見分けが難しいところもあります。
     写真のオリヅルシダは、イノデ属に分類され、葉はやや硬く、均整のとれた姿は魅力的なものがあります。葉身の先端には無性芽をつけますが、和名は、その無性芽をつける形状を折紙の鶴に見立てています。