<ソメイヨシノ>
     バラ科のサクラ(プルヌス)属は、日本にはヤマザクラやオオシマザクラなど15種が知られており、世界には温帯を中心に約200種が知られています。落葉又は常緑の高木(又は低木)で、冬芽は鱗片葉に包まれます。花は5数性で、萼片、花弁は5個です。果実は核果で、種子は普通1個、種子には胚乳がなく、大きな子葉に占められています。
     写真のソメイヨシノは、日本を代表するサクラで、エドヒガンとオオシマザクラの雑種とされます。北海道から九州までの各地に広く植えられており、名所がたくさんあります。雑種なので成長が早く、植えられてから30〜40年くらいで樹勢がピークとなり、その後は衰退傾向となります。サクラの名所を後世に残すためには、適切な管理と定期的な更新が必要かと思います。