<シマカンギク>
     キク科キク属(Dendranthema)は、主として東アジアに分布し、約50種が知られています。多年草で、葉は互生し、鋸歯縁又は羽状に中〜深裂します。花は頭花で、縁の雌花は1裂まれに数列で、多くは舌状に発達し、中の両性花は多数あります。
     写真のシマカンギクは、近畿地方以西の日当たりのよい山麓に生える多年草で、地下茎は横にはい、そこから新苗が出て、群生します。花が少なくなる時期に、黄色い花の群生は、遠くからでもよく目立ちます。栽培されている菊と容易に雑種ができ、写真中央の個体も花弁が大きいので、雑種の可能性があります。