<アケボウソウ>
     リンドウ科は、陸生の1年草、越年草又は多年草で、葉は全縁で対生し、普通は無柄で托葉はありません。花は放射相称で、4−5数生です。世界の温帯から寒帯に分布し、約70属1100種が知られています。このうち、センブリ属は世界に約80種、日本に9種が知られています。
     写真のアケボノソウは、山野のやや湿ったところに生える1年草、越年草で、北海道から九州に分布します。大型の個体は1m近くにもなり、黄白色の花冠裂片が目立ちます。和名の由来は、花冠裂片に見られる緑色斑点が夜明けの空に見立てたものとされます。