<ツクシスミレ>
     スミレ科のスミレ(Viola)属は、世界の温帯を中心に約400種、日本には約50種が分布する植物で、春に開花する花は、左右相称、花弁は5個で、スミレ類に共通する花の形をしており、その姿はとても可憐です。花の形がどれも似ていることから、分類が難しいと思われがちですが、花のうしろ側に突き出ている距の形や葉の形を見れば、比較的容易に見分けることができるようになります。
     写真のツクシスミレは、九州の東シナ海側に分布し、全体に荒い毛があるスミレで、匍匐枝を出してマット状に広がります。花は小さいですが、ピンク色の花はとてもかわいいです。