<イワレンゲ>
     ベンケイソウ科のイワレンゲ属は、多肉の多年草であるが、開花した株は枯死する一稔性植物です。株は葉を密生し、典型的なロゼットをつくります。花序はロゼットの中央の軸が伸びて、密に円錐状につきます。花は5数性、花序の下から順に咲きます。世界に約10種ほどが知られ、日本ではツメレンゲ、アオノイワレンゲ、イワレンゲの3種があります。
     写真のイワレンゲは、関東以西の本州と九州の海岸の岩上や屋根上に見られます。高さは20cm程度になります。頭花は円錐花序につき、葯は黄色で紅色になりません。観葉植物として古くから栽培され、明治時代には多くの園芸品種がつくられました。