<オヤリハグマ>
     キク科のコウヤボウキ属は、頭花がすべて筒状花からなり、すべて両性花で、花冠は筒状で5裂し、裂片は線形で反り返ります。属名Pertya は19世紀のスイスの自然科学者A.M.Perty に由来するそうです。多年草又は小低木で、葉は互生し、花序は総状、穂状又は枝の先につきます。世界には、東アジアを中心に16種ほど知られており、日本には5種があります。
     写真のオヤリハグマは、東北地方から関東北部の山地の落葉樹の林床に見られる多年草で、高さは50cm程度になります。頭花は円錐花序に多数つき、小花はすべて1個ですが、純白の花は魅力的です。