<ヒカゲヘゴ>
     ヘゴ科のヘゴ属は、日本にはヘゴやヒカゲヘゴなど8種が知られており、世界には熱帯、亜熱帯に約800種が知られています。茎は木生でふつう高く伸び、10mを超えるものも多いです。
     ヒカゲヘゴは、奄美大島以南の暖地に生じる高さ7m程度の木生シダで、幹の直径は20cmを超えます。葉は長さ2m程度の2回羽状複葉で、小羽片は大きいもので長さ15cm程度もあります。葉が落ちたあとは丸に逆八の字状にのこり、マルハチに間違えられる時があり、植物園でも間違えているケースがあるようです。若芽は食用になり、茹でてあく抜きをしたのち、天ぷらや酢の物にされるそうです。