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<キク属>
キク科のキク(デンドランセマ)属は、世界におよそ50種程度が知られているが、そのほとんどは中国から日本にかけての東アジアに分布しています。ヨーロッパには1種、北アメリカに数種があるのみです。また、キク属の仲間は、以前はハマギクやミコシギクなどを含めてクリサンセマム属として大くくりしていましたが、最近では、デンドランセマ属やその他の属にわけている図鑑が多いです。ちなみに、クリサンセマムの意味は「金の花」ということだそうです。栽培されているキク(イエギク)は、中国でチョウセンノギクとハイシマカンギクの交配から生まれたとされますが、日本で栽培されているものは、さらに写真のリュウノウギクなどの血が入っているものと考えられます。 キクに由来する伝説も、中国、日本にみられ、中国では菊水伝説と呼ばれる有名が言い伝えがあります。それは、川上に大きなキクが咲いている場所があり、その谷の甘い水を飲んで暮らしている人々は100歳を超えるのは当たり前であったとされます。日本にも同じような伝説がある場所があるようです。 9月9日は重陽の節句ですが、別名菊の節句ともいわれ、昔は菊花酒を飲んだり、キクの香りがする布で体を撫でたそうです。そういえば、皇室の家紋もキクをデザインしたものですね。 |