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<アドニス>
年末頃に花屋さんで売られている植物は、ポインセチアやシクラメンなどの海外が原産の植物が多いですが、正月を過ぎると、フクジュソウやウメなどの日本で古くから栽培されている植物が目立つようになります。鉢植えで売られているフクジュソウは、根を切られて鉢に詰め込まれているため、花後は地植えにしないと、翌年また花を咲かせてくれません。落葉樹の下の落ち葉がたくさんあるような場所に植えると、よく育ちます。 フクジュソウはアドニス属の仲間ですが、アドニスは、ギリシャ神話ではキュプロス島でパポスの町を建設したキニュラースの子で、すこぶる美少年であったとされています。美少年がゆえに、アルテミス女神の怒りにふれて、野猪の牙にかかって死んだとされます。その血から萌え出た植物が、ヨーロッパに自生している赤いフクジュソウだったとされています(説はいろいろあります)。 |