ヤマトリカブト<山鳥兜> キンポウゲ科 トリカブト属 Aconitum japonicum

     山地の林下に見られる多年草。高さ80cm程度。葉は互生し、表面には光沢が少なく、3−5深裂する。猛毒で有名であるが、漢方薬でもある。毒の主成分は属名にもなっているアコニチン。極微量でケイレンを伴って死に至らしめる。若芽は山菜となるニリンソウと似ているため、中毒死となった例がある。また、殺人事件に用いられた例がある。解毒剤がない。ギリシャ神話によると、本種は地獄の番犬ケルベロスの履いた泡から生まれたとされる。別名「オオカミ殺し」という異名をもつ。

    分布 本州中部以北
    花期 9−10月
    撮影 静岡県伊東市 06.10.22、 東京都御前山 08.10.5




     科名一覧に戻る