シレトコスミレ<知床菫> スミレ科 スミレ属 Viola kitamiana

     知床半島の南岳〜硫黄山にかけての岩礫地に見られる多年草。高さ10cm程度。葉は厚く、光沢がある。初夏に開花(6月下旬が見頃)。
     知床半島が世界遺産に指定されたことから、現地までの行程が遠くなったが、どうしても見たい植物の一つだったことから、山歩きのプロの案内で目的を果たすことができた。初日は羅臼岳にも登り、片道9時間かけて尾根沿いのテントサイトに泊まった。翌日は、さらに片道1時間半ほど歩いてようやくシレトコスミレの咲く場所に着いた。小雨とキリで生憎の天気であったが、ちょうど満開の状態の群生を見ることができて、非常に興奮した。開花が早いスミレなので、雪渓が多い時期の登山となるが、幸い熊にも出会うことなく、思い出の多い花紀行となった。
     
    分布 北海道(知床半島)
    花期 6−7月
    撮影 北海道知床半島 07.7.1




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