オナガカンアオイ<尾長寒葵> ウマノスズクサ科 カンアオイ属 Heterotropa minamitaniana

     宮崎県北部の低山の林下に見られる多年草。高さ10cm程度。葉は長さ8cm程度の卵状楕円形。命名者の初島博士が「20世紀最大の珍種」と表現したほど、萼裂片が長く、非常にめずらしい花の形をしているために、乱獲の対象となって絶滅の危機に瀕している。カンアオイマニアでなくても、この花を見ると自然の不思議さに驚く。いつまでも現地で生き残ってほしいと思った。種小名は発見者の南谷忠志氏に由来する。
     
    分布 九州(宮崎県)
    花期 4−5月
    撮影 宮崎県 06.5.5




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